2021/10/18 13:09
Stadtです。
今回は【旧東ドイツ/DDR】Jäger社のインディッシュブルーのクリーマーのご紹介です。
前回コーヒーポットをご紹介しましたが、同シリーズの藁の図柄のクリーマーです。
コーヒーポット同様、テューリンゲン州のウィルヘルムイェーガー社
(Porzellanfabrik Wilhelm Jäger Eisenberg)でこのクリーマーも製造されました。
旧東ドイツ製造というのは、この裏印記載の「German Democratic Republic」
でわかります。本来はドイツ語で書かれるはずの「Deutsche Demokratische Republik」
が英語なのは輸出用DDR製品だからです。
裏印に同様にあった「Original Blau Saks」とは、
インディッシュブルーで描かれた、この図柄を主に扱うブランド名(染料の青)みたいな
ものです。特徴的なマイセンのZwiebelmunster (Blue Onion) 柄を模倣してできたと言われる
この図柄。Jägermusterとも名付けられたようですが、今はStrohmusterとかStrohblumenmuster
と呼ばれる、直訳すると「藁(藁の花)の図柄」。
1960年に他の会社と合併し、その後1973年の旧東ドイツ下で国営化、
最初はV.E.B. Spezialkombinat Porzellan Eisenbergとして、
その後、V.E.B. Vereinigte Porzellanwerke Kahlaとして製造、
1989年の旧東ドイツが無くなった頃、製造は中止になりました。
ちなみにKahlaは今も残るドイツの食器会社で、日本でも販売されていますが、
最近コロナの影響なのか、他の会社の傘下に入ることになったようです。
安定感のある本体とつかみやすい取っ手。
一番上の写真は取っ手を右にしたものですが、上の写真は反対側のもの。
取っ手を挟んだ両側は同じ図柄です。図柄と同じ藍色のラインが開口部をぐるりと囲んでいます。
取っ手はコーヒーポットの同じ縦のラインに二重の横線が交差しています。
このシリーズの取っ手があるものには共通しているデザインのようですね。
こういうクラシカルな物も製造していた、旧東ドイツ。
独特なデザインも多い中、昔からあるクラシカルなものも作り続けていたんですね。
カラフルではなく、シンプルなクラシカルはドイツ国民に愛されていたのかもしれません。
同じ図柄のポットとセットで揃えてみるのもよいかもしれませんよ!
■サイズ:上φ5.3cm×下φ6.8cm×H7cm
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