2020/08/24 07:55
現在もあるFreiberger Porzellanの、
ドイツ/マイセンが発祥のブルーオニオン。
ドイツ語ではブルーオニオンは
『Zwiebelmuster (ツヴィーベルムスタ)』と
言います。
Zwiebelはタマネギ、Musterは柄、模様と
いう意味。
マイセンの職人の中国のザクロ文様デザインの
絵付けが発祥ですが、
この時代ザクロはヨーロッパではまだ知名度が
低く、ザクロを知らないドイツの人々が
その絵柄を青いたまねぎと間違えたことから
その呼び名がついたと伝えられているそうです。
今回のこの小鉢はブルーオニオンではありますが、マイセン等の図柄や色とは違う雰囲気を
出しています。藍色のように濃い目の物が
一般的ですが、今回の小鉢は水色なのと、
柄も繊細さよりPOPな印象ですので、
クラシカルなテイストに抵抗がある方にでも
気に入っていただけそうです。
Freiberger PorzellanはFreiberg(フライベルグ)
にあり、マイセンもDresdenから同じ位の距離に
あります。そうマイセンも実は旧東ドイツでした。
Freibergerもマイセンも州都がドレスデンの
ザクセン州にあり、Freibergは
ミッテルザクセン郡(Landkreis Mittelsachsen)、マイセンはマイセン郡 (Landkreis Meißen) に
位置していて、この郡は隣接しています。
食器を製造する街同士、
交流があったりしたのかもしれませんね。
当時のFreiberger PorzellanはCordoflamシリーズ
もあり、裏が茶色の加工がされていて、
ガスコンロに直接置いて調理できるタイプです。
今回の小鉢はその加工はされていませんが、
色や柄は両方とも同じです。
それがDDR時代製造ならではなのかは
わかりませんが。
小鉢というこの形もコンパクトで可愛らしく、
何にでも使えそうです。
■サイズ:本体:φ9(内寸φ7.5)× H4.6